パソコンでお絵かきを始めようと思って導入するソフト。その中でも高順位にいるのがCLIP STUDIOではないでしょうか。
低価格でお絵かきには十分の機能を備えたCLIP STUDIOにはいくつかの種類があります。
今回はCLIP STUDIO PAINT DEBUTの特徴を同じくCLIP STUDIOのPAINT PROと比較しながら紹介したいと思います。
CLIP STUDIO PAINT DEBUTってなに?
PAINT DEBUT はpixivプレミアムユーザー特典として付属するイラストソフトです。
pixiv(ピクシブ)は、ユーザーが作品(イラスト・マンガ・小説)を投稿し、たくさんの暖かい声援
pixivヘルプセンター
をもらうことができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。
pixivプレミアム特典なので、元々pixivプレミアムユーザーの人は実質無料で使えます。
プレミアムユーザーは月額540円。まとめ払いも可能で6か月分まとめて支払うと7%割引で月額500円、12か月分をまとめて支払うと16%割引で450円で利用可能です。
CLIP STUDIO PAINT DEBUTの特徴
使い方は普通のCLIP STUDIO PROと大きな違いはありませんが、機能にいくつかの制限があります。
その際たる特徴はベクターレイヤーが使えない、ということ。
CLIP STUDIOにはラスターレイヤーとベクターレイヤーの2種類のレイヤーがあります。
レイヤーとはイラストを作成する紙の部分なのですが、デジタルイラストはレイヤーを重ねて線画や色塗り、補正などを行っていきます。
PAINT DEBUTにはラスターレイヤーがそもそも搭載(表示)されていません。
PAINT DEBUTに搭載されているラスターレイヤーのみでも十分お絵かきは可能なのですが、ベクターレイヤーでないと使えない機能もあるので、知らないままネットでCLIP STUDIOの不明点を検索すると大きな時間ロスを発生させてしまいます。
PAINT DEBUTで使えない機能
私自身、CLIP STUDIOを使いこなせているとは言えないので、PAINT DEBUTでは使えない機能(ベクターレイヤーでないと使えない機能)を気づいたものだけですが書いていきます。
※ここに書かれていないものでもベクターレイヤー専用の機能があるかもしれません。ご了承ください。
ごみ取り機能が使えない
よくCLIP STUDIOの使い方で「アナログ原稿を取り入れた際にごみ取りをしましょう」と説明がありますが、PAINT DEBUTの場合ごみ取りのアイコン自体がありません。
私は以前、ごみ取りをしたくて画面上を熱心に探したことがあるのですが、PAINT DEBUTにはもともと搭載されていなかったのです……。
※ごみ取り自体は消しゴム機能で代用することも可能です。
ベクターレイヤーの特徴、線修正が使えない
ベクターレイヤーの便利な点は描いた線を修正することが可能ですが、PAINT DEBUTはベクターレイヤーが搭載されていないので使えません。
分かりやすく画像で示すとこのように線を描いたあと、ベクターの線修正を選択すると描いた線を消さずに修正できます。慣れも必要ですが、ちょっとした線を修正するときなどにとても便利な機能です。
PAINT DEBUTではこの線修正ができません。
オブジェクトが使えない
ラスターレイヤーでスタンプやトーンを使用した際、レイヤーの外にはみ出した部分は描かれていない事と同じになりますが、ベクターレイヤーでははみ出た場所まで画像が表示され、また移動や変形が可能です。
このような細やかな操作がPAINT DEBUTではできません。
自作トーンが作成できない
CLIP STUDIO PAINT PROでは自分で作った画像を使い、オリジナルのトーンや素材を作ることができますが、PAINT DEBUTではそれらの操作ができません。
ダウンロードした素材を使う機能も一部制限されているようです。
CLIP STUDIO PAINT DEBUTはダメってこと?
そんなことはありません。
ペンタブを買ったばかりでまだ慣れない。普段はあまりイラストを描くことがない。という人には十分な機能だと思います。
私の場合CLIP STUDIOは画像の修正に使用しています。その際にベクターレイヤーを使用することは稀です。かんたんなお絵かきや画像修正はPAINT DEBUTでも十分な操作が可能です。
CLIP STUDIO PAINT PROか、CLIP STUDIO PAINT DEBUTか?
PAINT DEBUTはpixivのプレミアム会員特典なのでpixivプレミアムを使用しない場合pixiv機能が無駄ということになります。
※pixivは漫画、小説、二次創作を見る以外にもお絵かき講座や豆知識などが多数投稿されていてお絵かきを学ぶ上で勉強になりますが必須ではもちろんないです。
pixivプレミアム機能を使用しないのであれば、CLIP STUDIO PAINTだけを購入する方がいいと思います。PAINT DEBUTはpixivプレミアム会員の特典なのです。
CLIP STUDIO PAINT PROはCLIP STUDIOの公式サイトから購入できます。
月額課金(バリュー版)も利用でき、月に500円でCLIP STUDIO PAINT PROを利用できます。
バリュー版は11か月(5500円)使用し続けると無期限無料で使えるようになります。
まとめ払いも可能でその場合一括5000円で購入できます。
実際に使用しての感想ですが、時々使うだけという人も金銭的に余裕があれば一括5000円で購入した方がお得です。500円を毎月支払う場合、時々使うユーザーは支払いを忘れることもありますし、そうなるとまた最初から11か月分のカウントが始まってしまいます。
いつも使う人は11か月以上使うでしょうし、5000円最初から支払ってしまった方がお得ですよね。
【購入前注意】pixivユーザーは時々キャンペーンをしています
pixivとCLIP STUDIOは時々相互利用に関するキャンペーンを行っています。
先日はCLIP STUDIO PAINTを購入するとpixivプレミアム会員3か月無料というものでした。
まだCLIP STUDIOを購入していない。pixivをよく利用する。という人はこのような販促キャンペーンを行っている時があるので、購入する前にチェックしてみるといいと思います。
せっかくなので貰えるものは貰っておきましょう(/・ω・)/
まとめ
今回はCLIP STUDIO PROとCLIP STUDIO PAINT DEBUTについて書いていきましたが、CLIP STUDIOには他にも漫画機能に特化しているEXというものもありますが、お絵かきが目的の人はまず、PAINT DEBUT、PAINT PROを使ってみて判断するといいと思います。
お絵かきソフト選びや使い方の参考になれば幸いです。